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健康日本21幸手計画(第3次)

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埼玉県幸手市

■しっかり眠って心身を整えよう
厚生労働省「国民健康・栄養調査」(令和元年)によると日本人の睡眠時間は6時間未満の人が約4割と、世界的にも睡眠不足と言われています。ここで、睡眠の5大効果についてお話します。

(1)疲労回復
睡眠中に分泌される成長ホルモンは骨や筋肉の成長促進だけでなく、細胞のダメージを修復し、新陳代謝を高めて疲労物質の排出を促します。

(2)記憶の整理
睡眠中に脳内が整理され大切な情報は記憶として定着・保持されます。一方、嫌な感情や出来事は不要な記憶として整理する働きもあります。

(3)自律神経の調整
睡眠不足は交感神経優位の状態が長く、思考力の低下、不安感や抑うつ感などを起こす原因となります。

(4)肥満の予防
十分な睡眠は食欲増進を促すグレリンの分泌を抑え、食欲を抑制して代謝を促進するレプチンを分泌させます。

(5)美肌効果
成長ホルモンが肌を生まれ変わらせる新陳代謝を促進します。また、睡眠ホルモンのメラトニンが持つ強力な抗酸化作用で肌の老化を防ぎます。

このような効果がある睡眠ですが、不足するとストレスに弱くなります。ストレスを感じると体内ではコルチゾール(ストレスと戦うホルモン)が分泌されます。ところが慢性的にこの状態が続くと、自律神経のバランスが崩れて集中力が低下したり、イライラしやすくなります。また、脳で記憶に関わる海馬という部位が委縮し、抑うつや不眠の症状などにもつながるとも言われています。睡眠時間の不足もコルチゾールの分泌過多につながるため、ますますストレス耐性が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
以上のように、睡眠と心身の健康は密接に関わっており、しっかりと眠ることは体と脳を休め、メンタルの回復につながります。適正な睡眠時間には個人差がありますが、厚生労働省によると成人では6時間以上を推奨していますので、ストレス緩和の特効薬ともいうべき睡眠をぜひこの機会に見直してみましょう。

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