■こころの健康・休養
◇こころが健康であるために
こころの病気は誰でもかかり得る身近な病気です。主な病気として、うつ病、依存症、強迫性障害、摂食障害、てんかん、統合失調症、不安症、PTSDなどがあります。
こころの病気は体の病気と違い、病気の原因ではなく、特徴となる症状や生活上の支障などから診断されます。同じ病名でもストレスがきっかけの場合もあれば、体の病気と関係していることもあります。
こころの病気にかかったとき、社会的な環境やストレスの状態も含め、その人にあわせた治療方針を決めていくことが大切です。
◇こころの病気に気づくには
こころの病気は、少しずつ病気のサインが出てくるため、自分でも気づけないことが多くあります。早い段階で病気のサインに気づき、専門家に相談することが重要です。
〔病気のサイン例〕
気分が沈む、憂鬱、イライラする、なんとなく不安、落ち着かない、息苦しい、食事の味がしない、眠れない、何度も目が覚める、など
自分だけでなく、周りの人の「いつもと違う」違和感に気づいたら、声をかけてみてください。
◇こころの健康を保つには
ストレスと上手く付き合うことが重要です。ストレスは、天気や騒音といった環境的要因、不安や悩みなどの心理的な要因、人間関係や仕事などの社会的要因があります。
悲しいことや辛いことだけでなく、喜ばしいことや進学や就職といった人生の節目となる大きな変化もストレスの要因となります。
ストレスを感じていると気づけるよう、自分の状態を観察することを意識しましょう。
バランスよく食事を摂る、適度な運動を行う、十分な睡眠を確保するほか、リラックスできる時間や趣味を持つことも効果的です。
また、一つの考え方に捉われてしまうと、それが強いストレスになることがあります。実際にできていること、うまくいっているところに目を向けるようにしましょう。
誰かに話をしてみると、違う捉え方ができ、同じことでもストレスが軽減されることもあります。
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