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郷土を知り、郷土を愛する「志木市 歴史さんぽ」-執筆・協力 志木のまち案内人の会-

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埼玉県志木市

■第34回 天神社と八坂神社
宿(しゅく)の天神社は、中宗岡北美町バス停付近の鎮守社です。
天神社は、1626年に江戸の湯島天神を分祀(ぶんし)した説と、この地を支配した名主、山口大膳(やまぐちだいぜん)氏の出身地の北野天神(現所沢市)を分祀したという二つの説があります。境内には六社の摂社があり、その中の悪疫の流行を防ぎ退散させる八坂神社はスサノオノミコトが祀られています。
春の天神社の例大祭では、神楽のほか素人演芸大会が戦後盛んに行われていました。
現在宿組囃子(はやし)連保存会は、志木市の無形民俗文化財の指定を受けており、地域全体の子どもたちの育成に力を入れています。獅子や狐の舞、おかめ、ひょっとこ、狸のかわいい神楽は、毎年奉納されています。2000年に新作神楽「狐童」も考案され、今は祭りのハイライトになっています。
当時、八坂神社の夏祭りは7月12日に開催され、この日の宿組の児童は半日授業となり、ほかの地区の子を羨ましがらせました。その後、この日は宗岡小学校の開校記念日となりました。
八坂神社の御輿は、北美町の宮大工の小日向さんが昭和11年に製作されました。現在も宿組町内を渡御(とぎょ)し、志木の祭りのトップを切って挙行されています。道路に飾りつけられる万燈(まんどう)も祭りを盛り上げます。
八坂神社の祭りは、一町内に十数か所の神酒所(みきしょ)があります。獅子頭を先頭に5台の御輿や山車(だし)の渡御が続けてこられたのは、70数戸の氏子(うじこ)と若連、囃子連、地域の崇敬者の寄附や支援のたまものです。

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