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自治体の皆さまへ

以心伝心/志木市長 香川武文

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埼玉県志木市

■本年も大変お世話になりました。
年の瀬が近づいてきました。振り返りますと、今年は年明け早々に能登半島地震が発生し、新年を祝う気持ちから一転、防災対策の大切さを痛感する1日からスタートしました。現在も復旧・復興が続いており、1日も早く日常に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。
防災対策は、市でも特に力を入れている分野の1つですが、皆さんの安全・安心を守るためには、市役所だけではなく、食品会社やインフラ事業者、福祉事業所といった民間事業者との連携も重要となってきます。このようなことから、支援物資の受入や配送等に関する協定を、8月には佐川急便株式会社、10月にはヤマト運輸株式会社と新たに締結し、防災対策をさらに一歩進めました。
今年は、先の防災協定をはじめとして、セブン-イレブン店舗の協力によるフードバンクの食品を回収するためのボックスの設置や、マルイファミリー志木と連携した志木駅前のにぎわいづくりといった新たな取組もはじまったところであり、各分野における民間事業者との強いパートナーシップを構築できた1年だったと感じています。
また、市役所の窓口改革について、大きく前進させることができた1年でもありました。4月には新たに事前予約制の「おくやみ窓口」を設置し、亡くなった方に関する「住民登録」、「保険」、「年金」などの多岐にわたる全ての手続きを一か所の専用窓口で行うことで、ご遺族の負担を軽減する仕組みを整えました。そのほか、電子申請が可能な手続きの数も昨年比2倍の200以上に増やすなど、利用しやすい市役所を追求してきました。
一方で、昨今の建設業界における人手不足の影響を受け、新複合施設建設工事については、入札参加申込者の辞退により、スケジュールの再構築を余儀なくされることになりました。現在、市場調査や建設業界の現状分析を進めており、年度内に方向性をお示しできるよう最大限のスピード感をもって取り組んでいます。
また、人口減少、少子化、高齢化といった全国的な課題についても、子ども医療費助成の拡大やフレイル予防の充実など、幅広い対策を進めました。来年も、10年、20年先も持続可能な「選ばれる志木市」に向け、これらの課題に真摯に向き合い、全力で取り組んでいきます。
さて、年末といえば、忘年会、クリスマス、お正月と「おいしい」イベントが続きます。楽しい食事は健康の素。いつまでもおいしく食事を楽しめるよう、市では、歯や口腔機能の衰えである「オーラルフレイル」に着目し、いろは健康ポイント事業に参加している75歳以上の方を対象とした「舌圧測定会」をスタートしました。標準値を下回った方には、フォローアップ講演会を受講していただき、普段から意識的に口を動かすことで予防や改善につながるといった意識啓発を行っています。歯や口腔機能の維持・向上は、健康寿命の延伸につながります。暴飲暴食には気をつけながらも、年末年始は食を楽しみながら、家族や友人と語り合い、ともに英気を養っていきましょう。

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