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郷土を知り、郷土を愛する「志木市 歴史さんぽ」-執筆・協力 志木のまち案内人の会-

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埼玉県志木市

■第45回 宿組のお囃子(はやし)
宗岡四区天神社内の宿組のお囃子は、祭りの中の重要な役割を占め、地域の中で生き続け、志木市の無形民俗文化財の指定を受けました。
囃子を演ずる鳴り物は、笛、長胴(ながどう)太鼓、附締(つけしめ)太鼓、すりがね、拍子木などです。2000年からの新作神楽「狐童(こどう)」は、直径3尺の大太鼓も使われ迫力があります。
夏祭りは、山車に引かれての囃子が中心となります。春の例大祭を土地の人は春祈祷(はるげとう)と呼び、大戦後のイベントとして、にぎやかに行われてきたようです。一時期さびれましたが、敬老会の出場やテレビ番組に出演するなどの活動により、にぎわいを取り戻すことができました。
神楽は、「天下大平」、「五穀豊穣」などを守ってくれる神様を楽しませるためにあるといわれています。
演題の代表的な子ども神楽を3つ紹介します。
(1)「三番叟(さんばそう)(曲名:きつねつりの太鼓)」は、さんばのお面を被った者が口上を述べ、火男(ひょっとこ)の格好をした五人囃子の子どもたちが楽器を鳴らしふざけて笑わせてくれます。
(2)「獅子がまい(曲名:かまくら、にんば、屋台ばやし)」は舞い疲れて寝ている獅子を起こそうと、おかめ、火男、狸(たぬき)たちが智恵を絞って考えます。
(3)「おかめ、ひょっとこ(曲名:にんば)」は、おかめの踊りを見て、火男が真似をしようとしますが上手くいきません。繰り返すうちに上手くなるところが見せ場です。
これらは大勢の子どもたちが出演できます。ステップアップすると獅子舞や狐(きつね)の踊りになります。そのほかたくさんの神楽が宿組に伝承されています。

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