文字サイズ
自治体の皆さまへ

郷土を知り、郷土を愛する「志木市 歴史さんぽ」-執筆・協力 志木のまち案内人の会-

29/37

埼玉県志木市

■第52回 下ノ氷川神社絵馬
志木市内の寺社仏閣にある絵馬の数をご存じでしょうか。昭和57年に志木市文化財保護委員が調査し、報告書として刊行した志木市の文化財第9集「志木市の絵馬」を読み返してみると、その数は132枚となっており、数の多さには驚きです。報告書に記された市内最大の絵馬は下ノ氷川神社にあり(長さは2.4m)、またこの神社の拝殿には、江戸時代の古い絵馬(嘉永2年)や拝み絵馬、善光寺参詣、伊勢参宮絵馬など多様な絵馬が多数掲げられていて、子どもの俳句絵馬のほか、上端を松、下端を梅、左右を竹で囲った水難除け絵馬があることも記されています。
絵馬にはその時代の不安や願い、成就の喜びなどが表われていますので、その思いに触れて、心情を知る機会を得ることも一興です。市内の絵馬を全部拝顔踏破することも生きがいに通じるかもしれません。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
志木市の文化財第9集「志木市の絵馬」のまえがきには「絵馬の歴史は古代にさかのぼり、最初は生馬の献上にはじまる」と記されるなど、日本人の絵馬の歴史を知ることができ、志木市の特徴ある絵馬の全容を図録にしていますので、楽しく知れるこの本を読まれることをおすすめします。また、祭事が行われるタイミングにあわせて神社に出向き、鑑賞することもおすすめします。
昔も今も幸せを願う思いは変わりなく、絵馬は生活の潤いを表現するものとして受け継がれていくことでしょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU