認知症の症状があっても、住み慣れたまちで、自分らしい生活を続けたいと多くの方が望んでいます。誰もが自分を大切に、認知症の症状とともに暮らしていけるヒントを、隔月にお届けしています。
■「盗まれた」と泥棒扱いする
認知症の方が、財布や貴重品などを「盗まれた」と訴え、家族など身近な人を泥棒呼ばわりすることがあります。記憶障害により自分でしまった場所を忘れ、思考力が低下しているため、物がないのは盗まれたからだと思い込むことがあります。これらは不安感なども影響していると言われています。
親身に介護している中で泥棒扱いされるとショックや憤りを感じることと思いますが、怒って言い返したり、否定して説得しようとするのは逆効果です。
どのように接すればよいのでしょうか?
◇接し方のポイント
まずは落ち着いて話を聞き、本人と一緒に同じ場所を探すようにしましょう。見つからないと分かっている場合でも、一緒に探すようにします。
そして、「一旦休んでお茶をいただきましょう」と声をかけたり、テレビや食事など本人の好きな話をすると、注意が他にそれて収まることがあります。
富岡地域包括支援センター 徳永認知症地域支援推進員
問合せ:高齢者支援課
【電話】2998-9120
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