認知症の症状があっても、住み慣れたまちで自分らしい生活を続けたいと、多くの方が望んでいます。認知症の人の見え方・感じ方を理解するヒントを、隔月でお届けしています。さて、今回のお悩みは。
■自宅にいるのに「家に帰る」と出て行こうとする
症状が進行すると、自宅でも「家に帰る」と言い出したり、実際に外に出て行ってしまうことも。物の配置が変わったことで自宅と認識できなくなったり、昔の感覚に戻って故郷に帰ろうとしているなど理由はさまざまですが、安心できる環境を求める気持ちは共通しています。
「ここが家でしょ!」と理解させようとしたり、無理やり引き留めようとすると、「帰りたい」という気持ちをより強めてしまうことも…。どのように対応すればいいのでしょうか?
◇接し方のポイント
本人の気持ちを受け止め、帰りたい理由や思いを聞き出し、それに応じた対応や、安心する声かけをしましょう。どうしても家を出ていこうとする時には、「送っていきます」などと言って外出に付き添い、楽しくおしゃべりしながら歩くと、気分が変わり、次第に落ち着いて自宅に戻れることが多いようです。
三ケ島第2地域包括支援センター 清水認知症地域支援推進員
問合せ:高齢者支援課
【電話】2998-9120
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