認知症の人が住み慣れたまちで安心して暮らしていくためには、家族や地域の人々の理解が欠かせません。認知症について正しく理解し、接し方を知るヒントを隔月にお届けしています。さて、今回のお悩みは。
■薬を飲むのを嫌がる
高齢になると処方される薬の種類が多くて、管理が大変になりますよね。認知症の人の中には、薬に対して「自分はどこも悪くないから必要ない」と思っていたり「毒を盛られているのでは」と思い込んだりして、薬を飲むのを嫌がる方がいます。無理やり飲ませようとすると吐き出してしまったり、飲ませようとした人に敵意を持ってしまったりすることも。どうするのがよいでしょうか。
◇接し方のポイント
例えば歯医者に通っているのであれば、「歯医者さんのお薬ですよ」と促してみます。また、周囲の人が(ラムネやサプリメントなど)一緒に飲むと、警戒心が和らぐこともあります。
薬を砕いたりカプセルを開けたりすると、薬の効果を損なうことがあります。かかりつけ医と「最も大事な薬は何か」「まとめられないか」など相談しましょう。
松井東地域包括支援センター古谷認知症地域支援推進員
問合せ:高齢者支援課
【電話】2998-9120
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