■あけましておめでとうございます
新座市長 並木 傑(まさる)
昨年は、市政の推進に温かいご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。市民の皆さまにおかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
◆昨年の国内及び国際情勢
3年以上にわたり私たちの生活を脅かしてきた新型コロナウイルス感染症は、5月に感染症法上の位置付けが5類となり、ようやく行動制限が解除されました。
日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ個人消費や企業の設備投資が持ち直したことなどに加え、海外からのインバウンド需要が好調で、緩やかな回復基調が継続しました。しかしながら、エネルギー資源や物価の高騰、円安、さらには、ロシアのウクライナ侵攻に加え、イスラエルとパレスチナの衝突など、日本経済を下押しするリスク要因は依然としてくすぶり続けました。
そのような中、国は、総合経済対策として、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金を活用した物価高騰対策や低所得世帯への給付などを行いました。また、本年6月から実施する所得税及び個人住民税の定額減税を決定しました。
◆令和5年の市政運営を振り返って
令和5年は、本市にとって、将来に向けた新しい一歩をスタートする重要な一年でした。
4月には、市の最上位計画である第5次総合計画を始め、多くの個別計画がスタートしました。同じく4月には、野火止二丁目地内に保健センターと歴史民俗資料館(れきしてらす)の複合施設をオープンしました。
◇物価高騰対策
国の重点支援地方交付金を活用した市独自の経済対策第11弾を3月に決定し、1世帯当たり3千円の地域応援ぷらすクーポンの配布や公立小・中学校給食費への支援などを実施しました。
◇ゼロカーボンシティへの取組
市民や事業者の方が太陽光発電や蓄電設備などを設置する費用への補助を行いました。
◇高齢者・障がい者支援
家庭ごみを集積所に出すことが難しい世帯に対して戸別収集を行う「ふれあい収集」を開始しました。
◇教育環境整備
市立中学校体育館、武道場などへのエアコン設置を行うとともに、中学校全教室に電子黒板を導入しました。
◇子育て支援
妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援体制の強化のため、地域子育て支援センターにおいて3か所目となる子育て支援コーディネーターの配置を行いました。
◇都市基盤整備
大和田二・三丁目地区土地区画整理事業を完了するとともに、大和田三丁目に少年サッカーやグラウンドゴルフが楽しめる大和田多目的運動場をオープンしました。また、市南部の中核公園として、道場一丁目の新座セントラルキッズパークの令和5年度内の事業完了に向けた整備を進めました。
◆令和6年に取り組む施策
第5次総合計画の2年目となる令和6年は、計画に位置付けた事業の土台を固める重要な一年となりますので、施策を着実に推進します。
◇物価高騰対策
国の重点支援地方交付金の追加交付を受け、準備を進めてきた市独自の経済対策第12弾を実施します。
◇教育環境整備
市立小学校のうち7校(西堀・片山・第四・東北・野火止・栗原・新座小学校)の体育館にエアコン設置工事を実施するとともに、昨年に引き続き第二中学校校舎の長寿命化工事を実施し、良好な学習環境の整備を進めます。
◇スポーツ施設整備
市民総合体育館へのエアコン設置工事及び耐震化工事を実施するとともに、第3種公認陸上競技場の申請に向け、総合運動公園陸上競技場の改修工事を実施します。
◇都市基盤整備
大和田三丁目地内に水遊びができる大型遊具を備えた(仮称)大和田三丁目公園を整備します。7月の水遊びエリアのプレオープンと令和7年4月のグランドオープンを目指して工事を進めます。
また、新座駅北口土地区画整理事業や道路整備などを引き続き推進するとともに、都市計画道路保谷朝霞線、放射7号線などの県の事業に協力していきます。
◇そのほかの施策
3月に工事完了予定の市営墓園合葬式墓所については、現在の使用権利者の方を優先に順次公募を実施します。
狭あい化が課題の野寺放課後児童保育室については、新たな保育室の建設工事を実施します。
また、老朽化が課題の消防団第5分団車庫は、消防団拠点施設として建て替え工事を実施します。
◇財政運営
将来にわたって持続可能な市政運営を行っていくためには、安定した財政基盤の確立が不可欠です。今後も、収入と支出のバランスを保ち、将来の備えとしての基金を確保していきます。
◆令和6年のスローガン
これらのほか、令和6年は、ゼロカーボンシティ実現に向けたGX(グリーン・トランスフォーメーション)、デジタル技術を活用した利便性の高い行政サービスを実現するDX(デジタル・トランスフォーメーション)などに取り組みます。また、未来を担う子ども達が健やかに成長するための子育て支援や高齢者、障がい者の皆さまが安心して暮らすことができる地域共生社会の構築などを引き続き推進してまいります。
そこで、令和6年は
新しい時代の幕開け、第5次新座市総合計画を着実に推進し、だれひとり取り残さない真に幸福を実感できるまちづくりを市民の皆様と共に進めてまいりましょう!
このスローガンの下、第5次総合計画に掲げた将来都市像「未来もずっと暮らしに『プラス』が生まれる豊かなまち新座」の実現に向け、職員一丸となって市政運営を進めてまいります。市民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、令和6年が希望に満ちた一年となりますよう心からお祈り申し上げ、年頭の挨拶といたします。
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