■勇気の花がひらくとき-やなせたかしとアンパンマンの物語-
梯久美子(かけはしくみこ)/文
フレーベル館
この本は、正義のヒーロー「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさんの伝記です。
「アンパンマン」の作品が生まれたのは、やなせさんが50歳を過ぎてからでしたが、そのずっと前から彼の心の中にアンパンマンはいました。戦争では飢えに苦しみ、敗戦後にはこれまでの正義がひっくり返ってしまうのを目の当たりにし、自分は何のために生き残ったのか、「ほんとうの正義」とは何かをずっと考えていたのです。
やがて、漫画家として独立したやなせさんは、自分なりの正義を「アンパンマン」という作品に込めました。有名なテーマソングは、詩人でもあったやなせさん自身が作詞したものです。
やなせさんの生き方と優しい言葉で紡がれる詩に、生きる喜びや勇気をもらえる1冊です。
※中央図書館「夏の平和映画会」で、この本を原作にしたアニメーションを上映します。詳しくは同ページ参照
※所蔵館などは、中央図書館(【電話】048-481-1115)にお問い合わせください
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