■年中行事を学ぼう(4)
現在では見る機会が少なくなった正月飾りの「マユダマ」を学んでみませんか。
▽1月の展示「マユダマ飾り」
期間:1月10日(金)~29日(水)
■コラム マユダマ飾り
1月15日・16日を小正月といい、この時期に行われている行事が「マユダマ」です。
マユダマは、主に養蚕を行う農家で行われます。米を臼で挽いて米粉を作り、熱湯を入れて丸めます。丸めた米粉を蒸した後、蚕の繭のような楕円形や、いも、ごぼう、にんじん、さつまいもといった野菜の形の団子を作ります。こうしてできた団子をナラやカシの木などの枝に刺したものが「マユダマ」です。これを神棚などに飾ったり、新座市では玄関に飾ったり、家や庭の木の枝に刺したりして、「繭がたくさんとれるように」、「野菜が豊作であるように」と祈願していました。
現在では、養蚕を行う家もなくなり、マユダマも次第に姿を消してしまった行事の一つです。
問合せ:歴史民俗資料館
【電話】048-481-0177
開館時間…午前9時~午後5時
※1月の休館日は、毎週月曜日、1日(水・祝)~3日(金)、14日(火)、31日(金)
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