今月号の表紙と消防団特集(2ページ)は、県立新座総合技術高等学校デザイン科の3年生4名が、企画から取材、紙面のデザインまでを行いました。同校は、6つの専門学科が設置された複合型専門高校です。デザイン科では、企業や行政などと連携し、様々なデザイン思考を育む取組を行っています。今回はその一環として、高校生の視点で、幅広い世代の方に読んでもらえる記事を目指し作成しました。
■消防団って、みんなどんなイメージ?高校生が聞いてきました!
地域の消火活動や、イベントなどで火災予防の呼び掛けを行っている消防団。そんな消防団の活動内容やどんな人が活動しているのかを知るために、新座市消防団の方々にインタビューをしました。
《消防団員は、それぞれ自分の仕事をしながら、火災や地震などの災害発生時に消防活動に従事する非常勤特別職の地方公務員です。災害発生時以外にも、地域の防災訓練での防火指導、お祭りの警戒、火災予防のパトロールなど様々な活動をしています。》
◇1.消防団を知ったきっかけは?入ろうと思った理由は?
小泉:もともと、父親も同じような立場であったので、当たり前のように入団するものだと思っていました。入団する前に大きな火災があって、消防団の人たちが活躍している姿を見て、入団の決意が更に増しました。
◇2.普段はどんな仕事をしているの?
田中:私は幼稚園の職員をしていますが、消防団には様々な職業の人が入団し活動しています。私が出会って驚いたのは、ウェブデザイナー、県議会議員、市議会議員の方々などです。
◇3.どういうときに出動するの?普段の仕事との両立は?
小泉:分団ごとに管轄エリアが分かれていて、火災があると、SNSの通知で出動要請が入ります。また、市外で発生した火災でも、「応援火災出動」の通知が来たら出動することもあります。
田中:仕事中でも出動要請があれば、できる限り活動に出ます。仕事に穴を空けられないときは、無理せず出動をお休みさせてもらうようにしています。
◇4.消防団に入って、良かったことは?
島田:今まで関わりのなかった方ともつながりを持てたことが一番大きいと思います。私は飲食店をしており、近隣の農家の方とはつながりがありますが、消防団に入り、これまで関わりがなかった地域の方や、様々な職業の方とも関わりができて、交友関係が広がりました。
◇5.消防団に入ってから気を付けるようになったことは?
田中:特に気を付けるようになったことは、出動要請です。昼夜を問わずSNSなどによる通知に気が付かなければならないので、その通知は「着信音を変える」、「マナーモードでも音が鳴る」などの設定にしています。
◇6.女性は消防団でどんなことをしているの?
金子:女性団員は火災現場に出動しませんが、保育園やお祭りなどのイベントで火災予防の啓発活動を行っています。また、自主防災会の防災訓練に参加し、水消火器での初期消火訓練の指導や、こどもたちの防火服着装体験の手伝いもしています。
■消防団員募集中
市では、地域の消防・防災の中核を担う、消防団員を募集しています。自分のまち・みんなのまちを守るため活動してみませんか?
問合せ:危機管理室
【電話】048-423-2573
■編集後記
新座市消防団は私たちを守ってくれる身近な存在ですが、「消防団」と聞くと火事の現場で働く、強くて厳しいイメージを持っていました。しかし、インタビューを通して消防団員の方々から受けた印象はフレンドリーで優しい人柄でした。この記事は、そんな皆さんの様子を伝えるために、やわらかい雰囲気や配色でまとめ、消防団について詳しく知る機会が少ない高校生や若い人たちにも届くようにデザインしました。
インタビューではとても緊張しましたが、知りたい情報を答えてもらえるように質問を工夫したり、予想していなかった返答に対応したりすることを頑張りました。また、インタビューした内容や撮影した写真を整理し記事にまとめることが難しく、せっかく頂いた良い言葉や写真でも載せきれないものがありました。
この記事を多くの人に見てもらい、消防団を知ってもらうことで、消防団に入ろうと思う人が増えてくれたらよいなと思います。
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