下水道事業の経営指標の一つに、「流動比率」があります。
流動比率とは、1年以内に支払わなければならない流動負債(企業債の元金償還、未払金等)に対して、1年以内に現金化できる流動資産(現金・預金、未収金等)がどの程度あるのかを割合で示したものです。短期的な支払い能力を把握する目安であり、一般的には100%を超えていることが良いとされています。
下の表は、毎年度末時点の流動比率の推移を示したものです。
■流動比率の推移(単位/千円)
令和2、3年度は、大規模な工事等への支払いにより、流動比率が下降しています。令和4年度以降は上昇傾向となっていますが、これは市の一般会計からの繰入金により、現金・預金が増加したことが要因です。
下水道事業は、施設の整備・維持に多額の費用がかかり、施設の更新等に必要な財源の多くを企業債で調達しています。人口減少、節水型機器の普及等による下水道使用料収入の減収は、企業債の元金償還等の支払いに影響を与え、流動比率が100%未満になる傾向にあります。
老朽化していく施設の更新等を実施し、将来に渡り安定した持続可能な下水道サービスを提供していくためには、一般会計からの繰入金を必要最低限に抑えつつ、現金・預金等を確保する取り組みを行い、流動比率を上昇させていくことが必要です。
今後も、下水道事業の将来を見据えながら、安定した経営を目指して取り組んでいきます。
問い合わせ:下水道課業務担当
【電話】042-989-2771
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