今回の「ひだかの魅力再発見」は、令和6年度青少年の主張埼玉県大会で、「優良賞(青少年育成埼玉県民会議会長賞)」を受賞した柿沼瑛祐さんをご紹介します。
■青少年の主張埼玉県大会「優良賞(青少年育成埼玉県民会議会長賞)」を受賞
理解してみよう、という気持ちからの始まり 柿沼瑛祐さん(高萩小)
あの子が僕に悪口を言ったのは、僕が自分でも気づかない嫌なところがあったのかもしれない。あの子はその言葉で僕が嫌な思いをするなんて思っていなかったのかもしれない。相手を理解するって難しい。
この時の気持ちを思い出しながら作文作りに取り組みました。まず辞書で「理解」という言葉を調べてみたら、僕が「理解」するためには、(1)あの子がこの言葉を僕に言った筋道や訳を正しく知ること、(2)あの子の気持ちを思いやること、の2つが必要であることが分かりました。初めは「僕にはできそうにない」、悪口を言われたのに「理解なんかしたくない」、と思ったのが本当のところです。
こうして悩みながら書き上げた作品を発表することとなり、待っている間ずっと心臓がバクバクしていました。会場にいた係の人と話をしたことで勇気をもらえ、足の震えは止まらなかったけれど自分ではしっかり発表できたと思います。だから受賞したと知った時はとても嬉しかったです。
今もやっぱり僕はあの子じゃないからあの子の気持ちを全部は分かりません。けれど、僕には想像力と考える力があります。だから僕から一歩寄り添って「君のこと少しはわかるよ」と言える人になりたいと思います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>