令和6年4月から12月までの相談件数(総数)は751件で、相談員、臨床心理士、スクールソーシャルワーカーがケースに応じて対応してきました。相談内容は多い順に不登校、学習、性格行動、心身症状といったものがありました。
例えば、子どもが不登校になったケース。ご承知のように不登校は子育てが悪いからではなく、子どもの生まれ持った気質でもありません。先日、中学校当時不登校だった生徒と会う機会がありました。立派な社会人となった彼に、「中学校時代、不登校だった原因は何だったのか」と聞いてみると、「なぜ不登校だったのか自分でも分からない」と答えが返ってきました。不登校は、それ程難しい問題なのだと思います。
だからこそ、原因を探ることよりも、これからどうするのかを話題の中心に据え、未来志向で方策を考える相談となるよう心がけています。
さて、相談にいらっしゃる皆さんは、次の3つに分けられます。
・不登校などの問題を抱え、どうしたら良いか対処に困っている。
・問題解決のためにいくつか方策が浮かんでいるものの、どれを選択したら良いか迷っている。
・これと決めた方策はあるが、本当にそれで良いのか不安を感じている。
いずれの型であれ、相談を通して問題解決の方策を一緒に考え、その中からできそうな事を選んでご家庭に持ち帰ってもらっています。そして、それを迷わずやってみることが、問題解決への近道だと思っています。
これからどうするのか、どうしていきたいのか。悩み事や問題を抱えて来室される皆さんの背中を少しでも押すことができるよう、また、問題の解決に一歩でも近づけるよう、相談室職員一同精進していきます。よろしくお願いします。
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