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かすかべ今昔絵巻

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埼玉県春日部市

■104 市史のささやき vol.17
今回は、昭和37(1962)年、国のエネルギー政策による地下資源の調査のため、市内で行われた掘削(くっさく)調査について紹介します。
戦後の高度経済成長により、天然ガスや石油の需要が増大した中で、政府は、「可燃性天然ガスおよび石油資源開発5か年計画」を策定しました。
初年度における基礎調査として、関東平野の中央に位置する市内増富地区(豊春駅南東約1キロメートル付近)の水田が選定され、高さ54メートルのやぐらを建設して掘削調査が行われました。
掘削は、昭和37(1962)年5月から3カ月かけて行われ、深度は3,103メートルに達するという大規模なものでした。
この掘削調査は、「春日部GS-1(ワン)」という名称で呼ばれ、地下資源の確認だけでなく、関東平野の地下の地質や地層、構造などを知るための貴重な調査となりました。
この時の調査は、旧春日部市発行の「春日部市政だより(昭和37年5/10号)」で紹介されました。
なお、「春日部市政だより」は、縮刷版があり、市内の図書館などで見ることができます。
また、「春日部GS-1」の地質構造については、新たに刊行した「春日部市史 自然誌編」で取り上げています。現在有償頒布(はんぷ)の準備や市内図書館への配架の準備を行っていますので、その際はぜひご覧になってください。

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問合せ:文化財課
【電話】048-739-6811

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