◆108 春日部夏まつりの系譜
今年で52回目を迎える春日部夏まつりは、御輿や山車(だし)のパレード、和太鼓や踊りなどが行われる、春日部市の夏を彩る催しです。
第1回目の夏まつりは、今から51年前の昭和48年(1973年)、旧春日部市の市制施行20周年を記念して開催されました。
当時の広報かすかべによると、市街地の通りは初の「歩行者天国」により7万人の観客によって埋めつくされ、各町内の大型御輿12台が威勢よく観客をかき分けながらねり歩き、春日部音頭を踊る市民が祭りを盛り上げました(昭和48年8月広報かすかべNo.199)。
この夏まつりは、国道4号の一宮交差点近くの八坂神社の祭礼を起源としています。
祭礼には疫病退散の願いが込められており、江戸時代後期の粕壁宿の様子を記述した「宿用留(しゅくようどめ)」や「公用鑑(こうようかがみ)」には、文政(ぶんせい)8年(1825年)の祭礼の当日、通りに行灯(あんどん)が飾られ、御輿が宿内を渡御(とぎょ)し、酒樽が備(そな)えられていたことが記されています。
八坂神社の祭礼は、戦後一時中断されましたが、昭和48年の市制20周年を記念した市民夏祭りとして組織され、現在に至っています。
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