大正11年3/3、わが国初の人権宣言である「水平社(すいへいしゃ)宣言」が出されました。この宣言は、被差別部落の人々が差別からの解放を目指して創立した「全国水平社」の創立大会で読み上げられたといいます。
「水平社宣言」の「水平」という言葉には、「人間は生まれながらに平等な存在である」という理念が込められています。この宣言は、「人間を尊敬し、大切にし合うことで差別はなくしていける」という思いと共に、「全ての人がどんな差別も受けることなく、人間らしく生きていける社会の実現」を目指したものでした。
近年ではスポーツの世界においてもサッカーJリーグの「3つのフェアプレー宣言」(ピッチ上のフェアプレー、健全な経営の実践、差別根絶などを含む社会的責任を果たすこと)やバスケットボールBリーグの「Cheer with smile,Cheer with respect(チアウィズスマイル,チアウィズリスペクト)(笑顔と敬意をもって応援しよう)」などが試合の際に読み上げられ、メディアやSNSを通し発信されるなど、「水平社宣言」の理念のもと、差別や誹謗(ひぼう)中傷の根絶に向けたさまざまな取り組みが行われています。
皆さんも、差別や誹謗中傷をひとごととせず、自分の事としてとらえ、次世代を担うこどもたちのためにも、全ての人の人権が尊重される心豊かな社会の実現を目指し、一人一人が差別や誹謗中傷を無くすことについて考えてみましょう。
問合せ:
人権共生課【電話】048-736-1130
社会教育課【電話】048-739-6808
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