私には小学2年生の息子と幼稚園に通う6歳の娘がいます。娘の就学準備のため家族でランドセルを見に行ったときの話です。
店内には色とりどりのランドセルが並び、細かな刺繍があしらわれたものや、光るデザインのものなど、たくさん並んでいました。娘はすかさず赤ピンク色の花模様があしらわれた光るランドセルを選び、離しませんでした。母としては6年間飽きずにもてるのだろうか…もっと無難なもののほうが…という内心複雑な気持ちを隠しきれませんでした。「ママの時代はこんなに選べなかったよ、赤か黒ばっかりで、男子は黒、女子は赤みたいな時代だったなぁー。」なんて話を息子の前でもらしていると、「えーなんで男が黒しかダメなの?つまんないねー。俺赤好きだよ!女の子だって黒好きな子いるじゃん!」と返されてしまいました。私はその返答にごもっとも!と思ってしまいました。今の時代、息子にとっては誰が何色のランドセルかなんて関係なく、好きな色を持つことのほうが大事であるんだなと感じました。今振り返れば、当時も決して色が選べなかったわけではなく、みんなと同じであることに安心感を覚え、そこから外れることはとても勇気のいることでした。ランドセルの色さえ皆と同じほうが良いと感じていたあの時代と、今は確実に変わってきています。たくさんの選択肢とその選択を当たり前のように受け止めてもらえる環境が、この子たちが大人になっていく頃にはきっとあるのだろうと希望がもてました。そのためには、小さいうちからみんな色々でいいんだよ。ということを伝え続けることが大切なんだなと実感した1日でした。娘のランドセルは最初に選んだものを購入しました。
■「みんなイロイロいいよねクイズ」を開催
今年の8月に行われたサマーフェスティバルで、女性センター登録団体「子育て応援サークルル・スリール」さんにご協力いただき、子どもたちに絵本や工作、クイズを通して「多様な性」「自分らしく表現すること、認め合うこと」を遊びを通して伝えていただきました。
※このコラムは、「男女平等推進事業企画・運営協力員」と協働で、日々の生活の中で感じている「男女平等」について、執筆しています。
問合せ:それいゆぷらざ(女性センター)
【電話】463-2697
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