■個人情報は渡さない!本物っぽい偽メールによるフィッシングに注意
▽相談事例
[事例1]
「銀行口座を凍結したので再開手続きが必要」という通知がSMS(ショートメッセージサービス)で届いた。口座を持っている銀行だったので慌ててURLをクリックし、現れた画面に名前、住所、電話番号、口座番号、暗証番号などの個人情報を入力した。後日、銀行から「口座に消費者金融から100万円が振り込まれ、すぐ出金された」と連絡があった。
[事例2]
実在する生命保険会社から「ALPS処理水放出による健康被害を補償します。診断により1,000万円の前払いをします。定員があるので申請はお早めに」というメッセージとともに、申請先URLが記載されたメールが届いた。最近、処理水についてよく耳にするが、本当だろうか。
▽解説
実在する企業、銀行、通販サイト、通信会社、宅配業者、公的機関などを装ってSMSやメールを送り、個人情報をだまし取る「フィッシング」の相談が寄せられています。
メールの件名を【重要】【至急】としたり、「料金未納」「不正使用」といった文言で消費者の不安をあおる以外にも、話題性のあるキーワードを用いるなど次々とメールの内容を変えますが、基本的な手口は同じです。(1)消費者の関心を引いてメールを開かせ、(2)メッセージ内に仕込んだURLをクリックさせ、本物そっくりな偽サイトへ誘導し、(3)クレジットカード情報やID、パスワード、暗証番号などの個人情報を入力させ、(4)情報を不正使用して金銭をだまし取ります。なお、URLクリック後、不正アプリをインストールさせる手口もあり、注意が必要です。
▽消費者へのアドバイス
1.慌てず冷静に対応することが大切です。普段から取り引きがあり、心当たりのある相手からのSMSやメールであっても、開く時には注意を払いましょう。
2.金銭のやり取りをする、個人情報の入力を促すような内容には警戒してください。メールに記載されたURLにはアクセスせず、公式サイトを調べたり、実存の店舗等に問い合わせましょう。
3.偽サイトにアクセスしてしまった場合、個人情報は絶対に入力しない(アプリはインストールしない)で、すぐサイトを閉じてください。
4.日ごろから、正規のURLをブックマークする、正規アプリを利用するようにしましょう。
問合せ:消費生活センター(市役所別館4階)
【電話】463-1111
月~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前10時~正午、午後1時~4時
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