議会だより(7)

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◆議案第2号　朝霞市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
原案可決(賛成多数)
説明：人事院勧告を踏まえ、行政職の職員の給料を平均で1.081%、金額で3,392円引き上げるとともに、令和5年12月期の期末手当および勤勉手当の支給月数を0.05か月分引き上げ、令和6年度以降の勤勉手当の6月期と12月期の支給月数を改めるものです。

[質疑]
▽市職員の給与に関する条例の一部改正案
飯倉一樹議員：朝霞市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案は昨年の人事院勧告を根拠にしたベースアップだと思いますが、おのおのの級と号俸において一律の増額幅ではなく見受けられます。今回はどのような特徴があるのでしょうか。また会計年度任用職員の方の給料にはどのような影響があるのでしょうか。
総務部長：国家公務員の給料表の改定に準じた月例給と期末勤勉手当の支給月数の引き上げがあり、主に若年層の給与の増額幅が大きくなっています。
また、今回の条例で会計年度任用職員についての直接的な規定はありませんが、会計年度任用職員の給与を定める条例で、常勤職員に準じてという文言がありますので、職員の給料表と連動した給与設定になっているフルタイムの会計年度任用職員も同様の引き上げ改正を行います。

▽パートタイム会計年度任用職員の給料改定を
石川啓子議員：会計年度任用職員の給与改定について、総務省から「改定の実施時期を含め、常勤職員の給与の改定に係る取扱いに準じて改定することを基本とする」と通知がありました。朝霞市では、会計年度任用職員へはどう対応するのですか。パートタイム会計年度任用職員についても、早い時期に遡及改定すべきではないでしょうか。
総務部長：フルタイムの会計年度任用職員は常勤職員の給料表に連動させた給与設定ですが、パートタイムの会計年度任用職員は給料表の改定に伴う改定は行っていません。ただし、期末手当の支給がある職員は、その増額分の支給があり、また、最低賃金の関係で昨年10月1日に時間給1時間当たりの単価を10円上げています。パートタイムの会計年度任用職員の時給を決定する際には、近隣市の状況や現場を所管している課の要望、最低賃金等さまざまな情報の中で賃金設定をしており、フルタイムとパートタイムの会計年度任用職員で単価設定の考え方が異なるため、パートタイムの会計年度任用職員の給与を、時給の換算を変えて4月まで遡ることは、現在は考えていません。

▽市職員の給料は税金なので据え置きに
外山麻貴議員：人事院勧告で、国家公務員の給与が上がったことに準じて、市の職員の給与を上げる予定ですが、物価高騰で民間も苦しいので、今回は市の職員の給与アップを見送るという検討はしなかったのでしょうか。
総務部長：近隣県南16市の給与を参考にしながら給与改定を検討した結果、全市において月例給、期末勤勉手当の引き上げの改定を実施するという状況でしたので、物価高騰による給与の増額の見送りは考慮していません。

◆議案第3号　市長及び副市長の給与等に関する条例及び教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
原案可決(全会一致)
説明：職員の期末手当および勤勉手当の引き上げに係る議案を提出していることを踏まえ、市長、副市長および教育長の期末手当について、令和5年12月期を0.1か月分引き上げ、令和6年度以降については、6月期と12月期の支給月数を改めるものです。

◆議案第4号　朝霞市手数料徴収条例の一部を改正する条例
原案可決(賛成多数)
説明：戸籍法の一部を改正する法律が施行されることにともない、本籍地以外の戸籍証明書および戸籍電子証明書提供用識別符号等の発行が開始されることから、規定の整備を行うものです。

◆議案第5号　工事請負契約の締結について
原案可決(全会一致)
説明：武道館耐震等改修工事について請負契約を締結するものです。
[質疑]

▽4億4千万円の武道館耐震等改修工事について
兼本尚昌議員：武道館の耐震等改修工事ですが、他の選択肢として、別の場所に新築移転の検討はされましたか。武道館周辺ですが建築当時から周辺環境が大きく変化しています。周辺住民も増え、大型スーパーも2つあり、道路環境も非常に悪い上に、すでに安心安全に歩ける環境ではないと考えています。立地条件的にすでに現地は不適かと感じており移転が妥当と考えています。改修工事検討の際に市民の声を聞くようなアクションはとられていたのでしょうか。
生涯学習部長：令和3年3月に試算したところ、耐震化補強工事を行う場合、約4億4千万円、現在の場所に建て替え工事を行う場合は約9億円、移転をして新たな場所に建て替え工事を行う場合は土地の料金は含まずに建て替えのみで約10億円かかると算出しました。耐震化工事を行うことが金額的に低いこと、朝霞市公共施設等マネジメント実施計画の中で、長寿命化の対応として、既存公共施設は計画的な大規模改修等により長寿命化を図り、公共施設を長く使っていく方針を定めていることを総合的に勘案して現在の方法を選択しています。
なお、令和4年度当初予算に計上した後に利用団体等に内容等を説明し、同意をいただいています。

▽武道館工事とシルバー事務所について
田辺淳議員：武道館改修工事(税抜4億2,500万円)は、耐震化、長寿命化等が主目的ですが、その工法等を確認します。また、工事に合わせて敷地内のシルバー人材センターの事務所が暫定的に市民会館に移転します。そもそも「シルバー」が武道館の敷地に間借りしていること、武道館の駐車場が手狭であることを考えれば、この事務所を同じ場所に再度建てなおすよりも、より適切な場所を探すべきではないかと思いますが、いかがお考えですか。
生涯学習部長：耐震化の具体的な内容は、東側と西側の壁面に耐震壁を設置します。また、揺れが来たときに崩れ落ちないような隙間を3か所設ける予定です。長寿命化の対応は、屋上防水、断熱、外壁・内壁の改修、柔道場・剣道場の床面改修、躯体(くたい)の健全化としてコンクリートのひび割れ改修、外構改修を行います。
ほかの場所に移転ができるかについては、現在の立地場所に建てたいというシルバー人材センター側の意向もあり、現在の事務所がある場所に建て替え工事を行う予定です。