■正法寺(しょうぼうじ)の中世文書(ちゅうせいもんじょ)~古文書(こもんじょ)から分かること~
正法寺(岩殿(いわどの))が所蔵(しょぞう)する古文書のうち「上田宗調制札(うえだそうちょうせいさつ)」には、天正(てんしょう)3(1575)年に上田朝直(うえだともなお)(案独斎宗調(あんどくさいそうちょう))が、正法寺の近隣(きんりん)に対し、岩殿八王子山の草木を寺の関係者以外が刈り取ることを禁止したことが書かれています。朝直は松山城(まつやまじょう)(吉見町(よしみまち))の城主も務めた人物で、朝直が正法寺を保護したということは、つまり上田氏の支配が正法寺周辺に及んでいたことも同時に示しています。このように、古文書を読み解くと、書かれていること以上にたくさんの歴史的な情報を得ることができます。
このほか「上田長則判物(うえだながのりはんもつ)」「前田利家禁制(まえだとしいえきんせい)」をあわせた3点が「正法寺の中世文書」として市指定文化財になっています。
問合せ:埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)センター
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