埼玉県こども動物自然公園 かどちゃんの植物ZOO鑑

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■花だより
門倉緑地係長
大雪(たいせつ)…雪が大いに降り積もる頃。
動物園内は風が吹くたびに葉っぱが舞い上がり、落ち葉だらけになりました。本格的な寒さが続き、朝、起きるのがつらいですね。
寒さで緑がだんだん失われ、花壇もすっかり冬の花に変わりました。冬の花壇と言えば寒さに強い、パンジーやビオラ、ノースポールにシロタエギクといったところでしょうか。降霜(こうそう)しても力強く咲く姿は、頼もしい限りです。
花の大きなパンジーは、昔「三色スミレ」と言われていたような気がして調べてみたら、パンジーの和名をそう言っていたらしく、パンジーの野生種の一つである「三色スミレ」とは別物なのだとか。パンジーの名前の由来は、フランス語のpensée(思想)からきており、花の姿が物思いにふける人の顔のように見えるからとも言われています(所説ありそうですが…)。
園芸品種のパンジーは、様々な色が作り出されています。いつごろからか、少し遅れて小さく花をつけるビオラが台頭してきました。植物学的には同属ですが、長くたくさん花をつけることから重宝がられています。花壇管理では、花柄摘みも大事な作業なのですが、ビオラの花の多さには手を焼きます。動物園の花壇は、パンジー・ビオラの野生種の一つであるスミレが道端で花を咲かせるころまで、この布陣で頑張ります!
ぜひ動物園にお越しいただいた際には、冬の花壇にたくましく咲く花たちにも注目してみてくださいね。

ノースポール：キク科フランスギク属。北アフリカ原産の1年草。もともとは種苗会社の商品名だったが、一般名になった。ノースポール(northpole)は英語で北極を意味するが、白い花をたくさん咲かせる姿には、うってつけの名前に思える。
シロタエギク：キク科セネシオ属。地中海沿岸が原産の多年草。キクと言っても花を観賞するよりも、白い毛のはえたシルバーリーフが愛でられる。

※1月号は動物Z00鑑です。

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