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自治体の皆さまへ

新年挨拶 令和6年を迎えて

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埼玉県東松山市

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は市政全般にわたりご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
本市は、7月1日をもって、市制施行70周年の節目を迎えます。全国的な人口減少下においても、人口は増加しており、ショッピングモールや大型店舗が新たに進出して利便性が向上するなど、順調な発展を続けています。これらはひとえに歴史と伝統を引き継いでこられた市民、関係各位の尽力の賜物であり、感謝を込めて記念事業を行います。
さて、本市では、市の目指すべき将来像に掲げる「住みたい、働きたい、訪れたい 元気と希望に出会えるまち 東松山」の実現に向けた取組を進めています。とりわけ「観光振興」「産業振興」「子育て支援」「防災・減災対策の推進」「地域福祉の充実」の5項目については、市の重点課題として様々な施策を展開しています。
観光振興では、平成28年4月にオープンした「化石と自然の体験館」は多くのお客様にご来館いただき、発掘体験者数8万人を達成しました。今後も関東有数の規模を誇る「東松山ぼたん園」や、丘の上のカフェ・フーヴェルが人気の「東松山市農林公園」、愛らしい姿から世界一しあわせな動物とも言われるクオッカの飼育で知られる「埼玉県こども動物自然公園」などの市内観光資源を活用するとともに、自治体間連携の取組である東松山・比企広域観光推進協議会を通じて、近隣観光スポットも巻き込んだ周遊性の向上を図り、さらなる地域活性化に取り組んでまいります。
産業振興では、独自の地域ブランド品認定制度「ひがしまつやまプライド」を活用し、各種イベントでの出品・販売等を積極的に進めます。また、空き店舗を活用して積極的に創業しようとする事業者を支援するため「商店街空き店舗対策事業制度」を引き続き実施することで、商店街の活性化を推進します。
本市は、利便性の高い交通網など、高いポテンシャルを有しており、これを生かして企業誘致を進めるとともに、事業所の拡張・設備投資に取り組む企業への支援を行うことで、地域内産業の活性化を図ります。また、昨年は、本市も参画している「TABETE レスキュー直売所」が、SDGs 推進副本部長(内閣官房長官)表彰を受けました。この取組は農産物直売所で余剰となった野菜や果物を、当日中に列車で池袋駅まで輸送し、都心の消費者に再販売するもので、フードロス削減の点から高く評価されたものであり、農業者の収益向上にも大きく寄与しています。今後も、農業者支援を継続してまいります。
子育て支援では、保育料の無料化を「第2子以降」に拡大することで、子育て世帯における保護者負担のさらなる軽減を図りました。また、保育園等の給食や放課後児童クラブのおやつ、学校給食の食材費の高騰分を市が補填することで、食における質の維持及び安全・安心な提供を支援します。児童虐待の発生予防及び早期発見については、児童福祉と母子保健に関する一体的な相談支援を行う「こども家庭センター」を設置することで、関係機関との緊密な連携と情報共有を図り、子どもたちが安全で健やかに成長できるよう適切な支援に取り組みます。そして、妊娠期から出産・子育てまで一貫して相談に応じ、必要な支援につなぐ伴走型相談支援と経済的支援を一体とした「出産・子育て応援事業」を継続して実施することで、全ての妊産婦・子育て世帯が、より安心して出産・子育てができる環境を整備します。
防災・減災対策の推進では、令和元年東日本台風被害を踏まえた「入間川流域緊急治水対策プロジェクト」による治水対策を進めています。また、現在建設中の中央防災倉庫へ備蓄物資を集約・管理することで、災害時の体制を強化するとともに、自主防災組織が行う防災資機材の整備について、新たに感染症予防用資機材を補助対象としたほか、自主防災組織リーダー研修や、災害時に特別な配慮を必要とする方が利用する福祉避難所の開設訓練の内容を充実し実施することで、地域防災力の強化を図ってまいります。
地域福祉の充実では、高齢者の外出機会の創出や健康づくりの動機づけになるよう「いきいきパス・ポイント事業」、歩いて行ける通いの場「ふれあい・きらめきサロン」、介護予防体操「みんなきらめけ!! ハッピー体操」を行うなど、健康寿命の延伸や介護予防の促進を目的とした「心のこもった地域福祉プロジェクト2020(ここプロ)」を全市的に進めています。また、医療と介護の連携強化、生活支援体制の整備、認知症施策の推進を柱とする地域包括ケアシステムの充実に向け「第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」を策定することにより、誰もが住み慣れた地域でいつまでも元気で心豊かに暮らせるまちづくりを継続して進めてまいります。
我が国経済について、物価高騰や実質賃金の下落が続いています。その一方、租税や社会保険料の国民負担率は約50%となり、市民生活は厳しさを増しています。政府には、国民を豊かにする経済政策と様々な安全保障分野の構築に期待しています。
東洋経済新報社「住みよさランキング」において、本市は2年連続で県内第1位となりました。また、本市ゆかりの松山高等学校卒業生 小山直城(こやまなおき)選手、大東文化大学卒業生 鈴木優花(すずきゆうか)選手が、パリ2024オリンピック競技大会のマラソン日本代表選手として選考されるなど喜ばしい話題は尽きません。花とウォーキング、そしてノーベル物理学賞受賞者である梶田隆章博士が生まれ育ったまちとして、引き続き市民の皆様が住んでいることを誇りに思えるまちづくりを全力で進めてまいります。
結びに、本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

東松山市長 森田光一

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