■判官塚(はんがんづか)~比企明神(ひきみょうじん)~(岩殿)
~比企氏伝承の地を訪ねて(2)~
判官塚は、岩殿観音正法寺を正面に表参道を進み左側の小路を上った先にあります。判官とは比企能員(ひきよしかず)の役職名で、この塚は比企能員追福のための社と伝わっています。比企能員は、比企尼(源頼朝(みなもとのよりとも)の乳母(めのと))の甥(おい)で、鎌倉幕府初代将軍源頼朝の側近として重用されました。
『判官塚由来』碑には「建保六(1218)年頃岩殿山に居た能員の孫、員茂(かずしげ)は、観音堂の東南の地、南新井に塚を築き、能員の菩提を弔った」と記されています。現在の場所は、大東文化大学キャンパス開発造成工事に伴い移築されたものです。門前町の雰囲気を味わいながら、歩いて訪れるのがおすすめです。
○判官塚(比企明神)
交通:東武東上線「高坂駅」西口から川越観光バス(鳩山ニュータウン行き)「物見山登山口」下車
所在地:東松山市大字岩殿
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