■花だより
門倉緑地係長
小雪(しょうせつ)…雪が降り始めるころ。冬支度がはじまります。
いよいよ本格的な冬が到来しますね。
寒さに備え葉を散らす落葉樹が多い中、常緑樹の仲間は余裕しゃくしゃくといった感じでしょうか。なかでも、針葉樹のマツの仲間は、これから新年に向けて重宝がられます。松竹梅は吉兆のシンボルとして、古(いにしえ)から親しまれてきました。
マツの語源は、神様がその木に降りてこられるのを待つことにあるとか。移り変わる季節の中で、姿を変えない松はいつしか神聖視され、長寿のシンボルになったようです。
皆さんが松ぼっくりと呼んでいる球果は、天気が悪いとらせん状の果鱗(かりん)を閉ざし、晴れると精一杯開きます。種子の片側には翼(よく)と呼ばれるプロペラがついていて、滞空時間を稼ぐことにより、種子をより遠くに飛ばすことができます。開ききった松ぼっくりは、まるでクリスマスツリーのような形なので、これからのシーズン大活躍です。
アカマツ:マツ科マツ属。日本各地の内陸に自生して、日当たりのよい、やせ地に多くみられる。名前の通り樹皮が赤く、園内のマツはほとんどがアカマツ。松葉もクロマツに比べるとやさしい感じがする。
クロマツ:マツ科マツ属。本州以南の海岸付近に見られます。樹皮が灰黒色で松葉も樹形もがっしりと力強い。美しい風景のたとえにある「白砂青松(はくしゃせいしょう)」のマツは、クロマツである。動物園では、入ってすぐ左手に植わっている。
※1月号は動物ZOO鑑です。
埼玉県こども動物自然公園
〒355-0065 岩殿554
【電話】35-1234【FAX】35-0248
開園時間等はホームページをご確認ください。
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