■花だより
門倉緑地係長
夏至…一年で一番昼の時間が長い日。今年は6月21日(金)です。
サクラが散ってから、様々な木々の新芽が彩りを競い合っている中、ぽつんと取り残されたように芽吹かず「枯れているんじゃないの?」とよく言われてしまうのが、ネムノキです。春先の芽吹きが遅く、まわりをやきもきさせながら6月には素敵な花を咲かせます。
葉の姿が似ているのか、名前からなのか、たまにオギジソウと勘違いされることがあります。同じマメ科ですが、触っても葉が閉じるようなことはありませんので、お間違いなく!
ポヤポヤが集まったような花は、合着した花弁(これが花びら)の筒の中に、たくさんのおしべと数本のめしべが入っています。見分け方は、黄色い葯(やく…花粉が入ってる)が付いてピンクなのがおしべ。ついていない白く太いのがめしべになります。写真を撮って拡大してみてくださいね~。動物公園橋のたもとにあります。
タイサンボクも今頃、花を咲かせます。泰山木という名前からすっかり中国原産とこどもの頃思っていました。学名のMagnoliaマグノリアと言えば、フレグランスに使われる精油成分を思い出す方もいるのではないでしょうか。調べると、タイサンボクも実際に使われているようです。天馬の塔そばの芝地で見ることができます。
ネムノキ:マメ科ネムノキ属の落葉高木。北海道以外の日本の山野に広く分布。名前は夜に小葉が閉じて就眠運動をすることからつけられた。
タイサンボク:モクレン科モクレン族の常緑高木。北アメリカ原産で明治初期に渡来。花弁は6枚だが、がく片3枚も花弁状で9枚に見える。香の強い真っ白な花だが、繊細で傷み易い。
※7月号は動物ZOO鑑です。
埼玉県こども動物自然公園
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開園時間等はホームページをご確認ください。
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