■扇谷山宗悟寺(せんこくさんそうごじ)(大谷)
~比企氏伝承の地を訪ねて(1)~
宗悟寺は、若狭の局(比企能員(ひきよしかず)の娘で鎌倉幕府二代将軍源頼家(しょうぐんみなもとのよりいえ)の妻妾)が殺害された頼家を弔うために比丘尼山(びくにやま)(宗悟寺西側)に庵を結んだことが起源とされています。若狭の局が持ち帰ったと伝わる「頼家公の位牌」や夫を失った苦しみから逃れるために祀(まつ)った「蛇苦止観音(じゃくしかんのん)」、当寺開祖の森川氏から寄贈された陣羽織などが伝えられています。その地にまつわる伝承は、歴史や文化を知る手掛かりになります。伝承の地を訪れ、歴史への想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
○扇谷山宗悟寺
交通:東武東上線「東松山駅」東口から市内循環バス(大谷コース)で「大谷交差点」下車
所在地:大谷400
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