いきいきハッピー

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■有機野菜農家
化学肥料や農薬を使わず、環境に配慮した農業を有機農業といいます。今回は市内で有機農業に取り組む、利根川清久(とねがわきよひさ)さんにお話を伺いました。
利根川さんは学生時代、文学の研究者を目指しており、農家になることは当初考えていませんでした。しかし、実家でお父さんが趣味としていた家庭菜園を手伝いはじめたことで次第に野菜作りの楽しさを知り、農家への道を志すようになりました。
小川町で農業研修後、地元の東松山で平成23年に「ぴよぴよ農場」を開業。季節に合わせ年間約30種類の野菜を作っています。「ぴよぴよ農場」という名称の理由はいくつかあるそうですが、農家の間では「農家は毎年が一年生」と言われているため、生まれたてのひよこのつもりで勉強していこうという意味が込められています。
野菜作りの傍ら、まつやま保育園と協力し、利根川さん指導のもと園内で栽培したジャガイモの収穫体験と食育のお話を今年6月に行いました。利根川さんのお話に、こどもたちは熱心に耳を傾けていました。今後は、小学生を対象とした収穫体験を農場で実施予定とのことです。
週末は主に東池袋のIKE・SUN PARK(イケ・サンパーク)に出店しており、並べ方やパッケージなどをアレンジし、野菜に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らしています。親子で訪れたお客さんから「こどもが、ここの野菜なら食べることができます!」と言ってもらえたことが、農業をやっていてやりがいを感じたことだそうです。
市内では、いなほてらすで野菜を販売しており「今後は、市民の皆さんにも食べてもらえる機会を増やしていきたいです」と優しい微笑(ほほえ)みで語ってくれました。