■今年も・今年こそがん検診を!
外科医師 岡田典倫(おかだのりみち)
今や日本人の2人に1人は生涯1度以上がんにかかると言われています。
人間の体の大半の臓器はがんになる可能性がありますが、なりやすい臓器、なりにくい臓器があります。がんになりやすい臓器=患者さんが多いがんとして考えると、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がんなどが挙げられます。そのため、これらについては市町村が実施するがん検診(集団、個別)が行われています。このがん検診を定期的(主に毎年)に受診することで、早期のうちにがんが診断できる可能性が高くなり、もしがんが発見された場合でも、より体への負担が少なく、より確実に治療ができる可能性が高まります。がん検診等で要精密検査の結果が出たら、医療機関で精密検査を受けてください。
なお、市の令和6年度の集団検診の項目は以下のとおりでした。集団検診は、基本的に保健センターで実施しています。
・胃がん…バリウムによる胃透視検査(腹部手術を受けたことのある人は対象外となる場合があります)
・大腸がん…便潜血反応検査(2日法)
・肺がん…胸部レントゲン検査(ヘビースモーカーの人は喀痰(かくたん)検査も行う場合があります)
・乳がん…視触診、マンモグラフィ検査
・前立腺がん…血液(腫瘍マーカー)検査
また、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん検診は、医療機関で受ける個別検診も実施しています。個別検診は、各取扱医療機関へ予約の上、受診となります。胃がん検診は胃カメラ(内視鏡)検査を選択できる場合があります。令和7年度の日程等は、令和7年度保健センター行事日程表(広報紙4月号と一緒に配布)等でご確認ください。
病気の早期発見と早期治療のためにはもちろんのこと、予防という観点からも、がん検診を受けることをお勧めします。
参考:令和6年度の集団検診の概要
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