■挫折と成長~生きる力は自身の中に~
鈴木勝
お祝いの席では、よくタケノコ料理が出ることがある。竹には60の節があり、一日で5cm伸びると言われている。
ある中学校の先生が生徒たちに「自分が一番成長したときは?」と質問すると、初めは「中学生に上がったとき」などと、人生を輪切りにした節目のような答えを述べる。さらに様々な答えが出てくると、「友達とケンカをして謝ることができたとき」や「試合で負けた悔しさをバネに練習を頑張り、結果として勝てたとき」などと、精神的な出来事を述べるようになるという。今年の全国高校野球夏の甲子園大会において、慶應高校が優勝したが、1年前には、仙台育英高校に負けた経験がある。次こそは絶対に勝つと誓い、一生懸命に練習に励んだ1年が、成長した1年であろう。
人生には、誰にでも挫折があり、その挫折から立ち直る力も、その人自身に備わっているものだと思う。他の人と比較して生きるのではなく、自分自身を見つめて生きて行こう。必ず、生きる力は、自分自身の中にある。
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