町長コラム

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■食材を無駄にしない～日常生活(運営)のダイエット～
鈴木勝
「ご馳走」という言葉には、「走る」という漢字が使われている。私たちの祖先は、身の周りにある食材で生活していた。時には遠方からの大事なお客様や親類などが訪問することがあっただろう。おもてなしをするため、内陸部では海の物を、海岸部では山の物を求めて、買い出しに行ったという。すなわち、生活圏にない食材を求めて、あちらこちら走りまわったのである。このことが語源となり、「ご馳走」には「走る」という漢字が使われたと聞いている。
北海道地方のアイヌの方たちには、物を無駄にしない文化があるという。熊(食材)を神(カムイ)と呼び、神から与えられた食材であるから、何一つ無駄にしない、という文化で、今で言えば「SDGs」である。
現代日本人の食生活を見てみると、中高年で体格の良い方は、お金をかけて太り、スポーツジムやダイエット食品などでお金をかけて健康になろうとしている。ダイエットの語源は、「生活を見直す」と、辞書に書いてあった。私も町も、生活(運営)を見直し、常日頃改善・改革に努めなければならないと考える。