■不変の心意気
うなぎや寿司の老舗では、メニューが松竹梅に分けられていることが多い。中国では、松・竹は極寒の中でも色を変えない植物、梅は寒中に花を咲かせる花、と厳しい環境でもその節度を守り不変の心を持つものとして、「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれ、称えられている。
大学生の時、上農(優れた農家)は草を見ずして草を取り、中農は草を見て草を取り、下農は草を見ても草を取らずという言葉を学んだ。
職場でも同じことが言えるであろう。仕事が捗(はかど)っている人、仕事が捗(はかど)っていないことに気づける人、仕事が捗(はかど)っていないことに気づけない人。また、人間関係においても、相手を傷つけないように言葉を選ぶ人、言葉を発してしまってから気づく人、相手を傷つけていることに気づかない人がいる。一度、人を傷つける言葉を発してしまったら、訂正や謝罪をしても無かったことにはならない。
どのような場においても状況を的確に把握し、適切な判断が必要となってくる。そのためにも、他者に惑(まど)わされず向上心を持って自分自身を成長させていきたいものである。
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