素直でいること~世界基準の考え方~
鈴木勝
「失敗は成功の基」という言葉があるが、モノづくりに限ったことではない。失敗は、人の成長に欠かせないものだと考える。
学生時代にアメリカイリノイ州のある牧場にホームステイしたことがある。その地域の日没は20時頃であった。夕食を18時に済ませ、その後スポーツをして遊んでいた。帰宅後、ホストファミリーから「飲み物はいかがか?」と聞かれ、「いいえ」と答えてしまった。習慣として、「遠慮」があり、3回勧められたら頂こうと考えていた。しかし、その後二度と飲み物を勧められることはなかった。この経験から自分の気持ちを素直に表現することとした。
また、アメリカについた初日に体調を崩し、ホテルに着くと、お米が食べたくなり、日本食を買って来てくれた従業員がいた。ホームステイ先へ連絡の仕方がわからず、助けてくれた青年もいた。言葉や文化、見た目が違っても、困っている人に手を差し延べてくれる人は、どの国にもいるのである。見た目などの偏見をなくして、素直に自分を出せると、世界を広げられ、成長できるものと考える。
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