■怒りにとらわれない ~負のスパイラルからの脱却~
心理学者のアドラーは、「人間の悩みは対人関係の悩みである」と述べている。怒りもまた同じである。怒りを消す方法を考えてみた。
(1)謝罪をする。
(2)相手に謝罪をしてもらう。
(3)仲良くなることをあきらめる。
怒りはどこから来るのか。一つには自分の思い通りに事が進まなくなった時である。対象の相手と怒りをぶつけ合い、勝った、負けたと勝負をしても、負けた方は報復(復讐)に転じるので、争いはいつになっても終わらない。
江戸時代の仇討ちが終息しないのと同じである。どちらが正しいかで争ってしまうと競争になり、怒りは収まらない。
争いからは、悲劇しか生まれない。憎しみが憎しみを呼び、泥沼化していくのである。
自分が正しいと思い争って、相手を変えようとしないことが肝要である。相手に謝罪を求めることは、ものすごくエネルギーを使う。心を揺さぶる相当なきっかけがないと相手は変わらない。相手を認め、割り切ることが終息への近道であろう。
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