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■地図状舌(ちずじょうぜつ)
一般的に聞きなれない病名ですが、舌背(ぜつはい)(舌の表面部分)が世界地図のような模様状に見られる病変です。淡紅色部は白色帯状の縁どりがあり、日によって部位と形が変化するために移動性舌炎とも呼ばれています。食事がしみることもありますが、これは粘膜の表面だけが、ただれたようになることから起こるもので、長く続くこともなく自然と症状がなくなってきます。
「原因」：ストレス、ビタミン不足等諸説がありますが不明です。
「症状」：多くの場合ありませんが、食事で刺激物がしみたり、ヒリヒリしたりすることもあります。また味覚異常を感じる事もあります。
「治療」：症状がなければ治療の必要はありません。ただ真菌感染症が原因のこともあり真菌培養検査を行い、陽性反応なら抗真菌薬を使用します。また陰性ならうがい薬、ステロイド軟膏を使用します。また口腔内は清潔にする必要がありますので、日常の歯磨きケアはもちろんのこと、専門的な口腔ケアを歯科医療機関で行う必要もあります。

(一社)北足立歯科医師会