3月定例市議会において、令和6年度当初予算案が可決されました。
予算総額は、一般会計、特別会計、公共下水道事業会計を合わせて452億9,323万9千円で、前年度に比べると5.0パーセントの増額となっています。
■令和6年度 施政方針(要旨)
桶川市長 小野 克典
昨年5月に、私たちのライフスタイルや価値観に大きな変化をもたらしたコロナ禍が明け、社会経済活動の活性化が進んでいます。その一方、世界的な物価高騰とそれに対応する各国金融引き締めによる海外景気の下振れリスクなど、依然として世界情勢は不透明さを増しております。
我が国においても賃金上昇が図られているものの、実質賃金は減少するなど、今なお、物価高騰が市民生活に大きな影響を与えております。そのような中、本市といたしましては、住民税非課税世帯等への給付金の支給や、市独自事業として子育て世帯への商品券配布事業、事業者・生産者支援、学校給食費の負担軽減など様々な施策を実施し、限りある資源を有効活用しながら市民生活や地域経済を下支えしてまいりました。
さて、本市の財政状況につきましては、依然として非常に厳しい状況が続いております。少子高齢化社会の進展を背景に社会保障経費は増加し続けるとともに、物価高騰の影響により委託料をはじめ様々な経費が増加しております。さらに今後は、ごみ処理施設整備など多くの財源を要する事業も控えております。
このような厳しい財政状況の中にあっても「夢と希望を未来へつなぐまちづくり」の推進に向け、本市の発展や市民福祉の向上を図るために必要な施策を着実に前進させてまいります。
令和6年度の市政の運営に当たりましては、厳しい財政運営が見込まれる中、激変する社会情勢や多様化する行政需要に柔軟に対応していく必要がございます。当初予算の編成に当たりましては、「桶川市第六次総合計画」を基本とし、新しい時代を見据え、5つの重点分野として「安心安全で利便性の高いまちづくりの推進」、「こどもが輝き、安心して子育てができるまちづくりの推進」、「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくりの推進」、「にぎわいや活力に満ちあふれる元気なまちづくりの推進」そして「新たな時代に向けたまちづくりの推進」を位置付け、予算措置したところでございます。
引き続き、「桶川市第六次総合計画」の将来像である「学び豊かな笑顔あふれる幸せ未来都市おけがわ」の実現に向け、夢と希望を未来へつなぐ持続可能なまちづくりに全力で取り組んでまいる所存でございますので、市民の皆様のより一層の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
■当初予算のあらまし
◆一般会計内訳
○歳入
歳入総額は、282億7,600万円で、前年度より6.9%増加しています。
歳入で最も多いのは、市税(市民税、固定資産税など)で37・8%を占め、106億8,799万円を見込んでいます。次に多いのが国庫支出金で、43億3,130万9千円となっています。以下、地方交付税、市債、県支出金、地方消費税交付金と続いています。
○歳出
歳出総額も歳入と同じ282億7,600万円です。
歳出で最も多いのは、民生費の125億1,584万4千円で44・3%を占め、次に、教育費29億1,511万2千円、以下、総務費、公債費、土木費、衛生費と続いています。
○会計別の予算
(単位:千円)
小数点第2位を四捨五入
<この記事についてアンケートにご協力ください。>