横瀬町長
富田 能成(よしなり)
■武甲山登山口に新しい駐車場ができました
5月1日は武甲山の山開きの日。山頂の御嶽神社では祭典が催され、多くの登山客で賑わいます。武甲山には複数の登山ルートがありますが、横瀬町の根古屋地区、生川(うぶがわ)上流域、「一の鳥居登山口」から登る山道は、「表参道」と呼ばれ、最もアクセスしやすく、一般的な登山ルートです。「一の鳥居登山口」には、約30台の駐車スペースがあるのですが、登山シーズンにはとても足りず、周辺道路に路上駐車の車が列をなすのが常態になっていました。
この状況を改善するために、町では、「一の鳥居登山口」より200メートルほど手前の生川河川敷に新たに駐車場を整備しました。今年の4月1日から供用開始、利用は無料、約50台の駐車が可能です。河川敷を活用した駐車場ですので、進入路はアスファルト舗装していますが、駐車場自体は未舗装ですし、大雨の時などは利用できなくなります。
一昨年、「一の鳥居登山口」に観光トイレを設置しました。これは、水洗のトイレで、便座は暖房有り、各個室にはフィッティングボード(着替えたり大きな荷物を置いたりできる台)もあり、たいへん機能的なトイレですが、一方で、川に排水をしない循環式の浄化システムを採用していて、環境に優しいトイレになっています。このように、武甲山登山者の利便性の向上を図ることはとても意義のあることですが、同時に、武甲山の環境を守ること、環境に配慮することも非常に重要なことです。今回新設した駐車場も、河川敷を活用することで、森林伐採や土地の形状変更を最小限にとどめるなど、環境負荷の低いかたちで整備をしています。どうぞご利用ください。
新緑のまぶしい季節になりました。美しい山々に囲まれて生活するこの地の豊かさを実感する季節です。どうぞ皆さま、気をつけて町歩き、山歩きを楽しんでください。
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