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町長のちょこっとひとこと

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埼玉県横瀬町

横瀬町長
富田 能成(よしなり)

■福祉と芸術の拠点
「アーティストテラス634(ムサシ)」
5月15日(水)、社会福祉法人清心会さんの新たな福祉事業所「アーティストテラス634(ムサシ)」の開所式に参列してきました。この施設は、中郷地区、元の武蔵野銀行横瀬支店の建物をリノベーション(模様替え)してつくられた新たな障がい者支援施設で、医療的なケアを必要としている方たちの通所など、福祉サービスを提供する場としてたいへん社会的意義のある施設なのですが、それだけではありません。
なんと、この施設は、”アールブリュット”と呼ばれる芸術(絵画など)を生み出す作家さん(障がい者の方々)の創作活動の場、発信の場としての機能も持っています。”アールブリュット”とは、世界中に溢れる多様な芸術活動の中でも、該当分野の芸術に関しての正式な教育を受けていない作家が生み出す芸術を総称することば(フランス語。直訳すると”生の芸術”)で、世界的に人気を博しています。日本人に身近なところだと、”裸の大将”で有名な山下清や、版画が有名な棟方志功の作品などが、”アールブリュット”に当たると思います。
ここでは、施設利用者(ちちぶ地域在住の作家さんたち)による素晴らしいアールブリュット作品をたくさん見ることができます。横瀬町在住の作家さんの作品もあります。こうした方々の創作活動を支援、作品を展示し、地域との交流の場としても機能することが想定されているという、この施設はたいへん画期的な福祉事業所なんです。ここを拠点に作家さんたちの新作がどんどん生み出されること、新しい作家さんが生まれ、障がい者アートの裾野が広がること、ウェルビーイングに繋がることなど、期待が膨らみます。
施設名につけられた634(むさし)は、この場所を提供してくださった武蔵野銀行さんへの敬意と、エリア898やエリア899を展開する横瀬町との親和性を意識してくださった、とのこと。ぜひ皆さんも見に行ってみてください!

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