横瀬町長
富田 能成(よしなり)
■海外協力隊研修生の若者が横瀬に
横瀬町は、10代後半から20代の若者が町を離れることが極めて普通の町です。町内に大学や専門学校は無いですし、就職のタイミングで都市部に行く人も多く、町の年齢別人口の社会増減(流入・流出)は、「10代後半から20代は、大きなマイナス(流出超)になる」というのが、(何もしないなら)常態です。だからこそ、若者を町に呼び込むこと、接点を増やすことは当町にとって大きな意義があると考えます。二十歳のつどいの5年後に町に集まってもらう「25歳のつどい」や、学生さんでも気軽に横瀬町を体験できる地域おこし協力隊インターン制度、また、多様な分野での大学連携(当町は15を超える大学と連携実績があります)も、この“大きな意義”を意識しているからです。
そしてこのたび、また新たな若者たちとの接点ができました。国際協力機構(JICA)が海外に派遣している海外協力隊の(赴任前)実習生の受け入れです。その研修は、グローカルプログラムと呼ばれ、具体的に地域と関わり、地域課題に向き合い活動することが研修内容になっています。町では、5月6日から7月19日までの間、その第一弾として、20代の若い3人の研修生、青少年活動の分野で南米のペルーに赴任予定の高橋拓己さん、料理指導分野でアフリカのウガンダに赴任予定の中村由香さん、PCインストラクターとして、南太平洋の島国キリバスに赴任予定の高原真佑さん、の3人を受け入れました。3人はのち、2年間海外協力活動に従事しますが、その後も、当町との何らかの縁が続くことが期待されます。人材育成・国際貢献につながるこの研修は、町とすると若者との接点確保、地域活性化につながる“大きな意義”がある取組みでもあります。どうぞ皆さま、いくつかある研修候補地の中から横瀬町を選んで飛び込んできてくれた3人の研修生をよろしくお願いいたします!
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