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町長のちょこっとひとこと

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埼玉県横瀬町

横瀬町長 
富田 能成(よしなり)

■吉兆、「カワセミ」を見ました
昨年12月にとても嬉しいことがありました。12月議会定例会が終了した翌日(つまり、大事な仕事が一段落して、”さあ今日からまたがんばるぞ”というタイミング)の12月12日の朝。いつものように、役場に登庁するため8時過ぎに、宇根10区にある自宅を車で出たところ、家の前の兎沢(うさぎざわ)の川沿いのフェンスの上に、見慣れない小さな鳥が止まっていました。近づくと、長いくちばし、瑠璃色の羽毛がはっきりと分かりました。すぐに飛び立ってしまいましたが、間違いなく横瀬町の鳥「カワセミ」でした。芦ヶ久保地区や横瀬川では、カワセミはたびたび写真にとられて、存在が知られていますが、兎沢周辺で見たのは初めてでした。
兎沢は、洪水を防ぐために、昭和年間に砂防指定地に指定され、大規模な河川改修がなされていて、生態系に変化が生じました。「昔はウナギがとれた」など、年配の先輩に聴くことはありましたが、今はいないですし、清流の象徴、カワセミもいないとてっきり信じ込んでいました。「兎沢周辺ではカワセミはいないよね」という私に対し、3年前に亡くなった父親は、生前、「いやいる。自分は声でわかる。絶対いるよ。」と言い続けていました。
私の自宅の近所、兎沢周辺は、よくサギやカモが来ていますし(エサが豊富にあるということです)、近時は、ホタルも出るようになりました。そして、今回のカワセミ。横瀬町の自然環境がよくなっていることを実感して嬉しくなりました。河幅が狭く、蛇行した兎沢などの河川は、安全性を考えると河川改良は必須で、それにより町民の安全が今日まで守られています。その前提で、身近に自然を感じられるような町づくりを進めていきたいとあらためて感じました。

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