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町長のちょこっとひとこと

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埼玉県横瀬町

横瀬町長 
富田 能成(よしなり)

■宇根の春祭り 4年ぶりの笠鉾が賑やかに
4月2日(日)、宇根地区の伝統行事、八阪神社例大祭が開催されました。このお祭りは、お祇園祭り(夏のお祭り)を起源としていますが、時を経て、現在の4月初旬開催となり、今では、「宇根の春祭り」の名前で親しまれています。コロナ禍を経て、今年4年ぶりに笠鉾が、宇根地区(7区、8区、9区、10区)を1日かけて、山里の風景のなか、賑やかに曳き廻されました。
笠鉾は、「太陽」を掲げた上組(7区、8区)の笠鉾と、「月」を掲げた下組(9区、10区)の笠鉾の2基。町の有形民俗文化財に指定されています。この「太陽」と「月」という一対の、いわば双子の笠鉾を、「同じ場所で同時に組み立て、曳行する」というスタイルは、お祭りが盛んな秩父地域にあって、ここだけらしく、とても珍しいようです。
笠鉾の曳き廻しをするには、多くの人の協力が必要です。笠鉾の上部、3層ある笠の部分から放射状に垂れ下がる「造り花」の部分は、竹を切り、竹ひごをつくるところから、紙を貼り合わせた花ビラまで、毎年、全て手作りします。笠鉾は、小さな土台に背の高い構造のため、4本の「心綱」と呼ばれる綱を四方にピンと張ってバランスをとりながら、曳行されます。動かす、止める、方向転換するなど、多くの人が気持ちを合わせて、力を合わせて、はじめて、安全にスムースに曳行ができます。
地元の人はもちろん、この日のために帰省してきた人、他地区の人、子ども達から大先輩、移住間もない人、お祭り好きの来街者など、多様な人々が協力し合い、晴れやかなお祭りを和気あいあいと楽しむ、という雰囲気が溢れるお祭り。とりわけ今年は、4年ぶり、皆さんのお祭りにかける熱い想いがひしひしと感じられ、感動しました。この素晴らしいお祭りがこれからも、世代を繋いでいけますよう願っています。

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