■新たな偽造防止技術
紙幣には、偽造防止のためにさまざまな技術が取り入れられています。今回の改刷で新たに採用された偽造防止技術をご紹介します。
◇高精細すき入れ
すき入れは、紙の厚さを変えることによって表現する偽造防止技術の一つです。
現在使用されている紙幣にも、すき入れは使われていますが、新紙幣には高精細なすき入れが導入されます。肖像の周囲に、緻密(ちみつ)な画線で構成した連続模様がすき入れされていますので、新紙幣が発行された際には、ぜひその点に注目してみてください。
◇3Dホログラム
紙幣には、角度によって見える画像が変わるホログラムの技術が取り入れられています。現在は、5千円札と1万円札に使用されており、角度によって3種類の絵柄を見ることができます。新紙幣には、3Dホログラムという、紙幣の見る角度を変えると3次元で人物が回転しているように見える技術が取り入れられます。この技術が紙幣に取り入れられるのは世界初で、これまでより偽造が難しくなったことは言うまでもありません。
万が一、偽造された紙幣が出回れば、安心して紙幣を使えなくなります。そうしたことを防ぐためにも、新たな偽造防止技術を追加して偽造をしにくくしています。
いよいよ、新紙幣の発行が来年と迫ってきました。新紙幣から取り入れられる、新しい偽造防止技術を実物で見る日が楽しみです。
出典:国立印刷局ホームページ
【URL】https://www.npb.go.jp/ja/intro/gizou/index.html
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