人口減少や高齢化などを背景に、全国的に空き家が増加しています。
空き家が適正に管理されずに放置されると、周辺の環境へさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
今月号では、空き家が問題化する前に、今から取り組むべき対策について特集します。
■誰にでも起こりうる『空き家問題』『空き家』は他人ごとではありません
空き家は、所有者の転居や、施設への入所、死亡に伴う相続などにより発生するケースが多くあります。
今は空き家でなくとも、将来、実家や持ち家などが転居や相続などにより『空き家』になるなど、誰もが空き家の所有者になる可能性があります。
年々深刻化する空き家問題について、一人ひとりが他人ごとではなく、自分ごととして考えることが必要です。
■年々増加傾向に!市内における空き家の現状
自治会との協働による実態調査の結果、市内の空き家軒数は、平成26年度は1112軒でしたが、年々増加傾向にあり、令和4年度は1556軒でした(下記参照)。
また、空き家の危険度別にみると、『危険でない』空き家が大部分を占めていますが、現在は、『危険でない』空き家であっても、建物は経年により老朽化していくため、このまま放置すると将来的に『危険』空き家になる可能性があります。
年々増加する空き家を解消するためには、『危険』空き家になる前に空き家を適正に管理し、利活用を含めた対策に今から取り組むことが大切です。
■『空き家』って何が問題なの?
◇周辺の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります
・樹木や雑草が繁茂し隣地や道路へ越境
・放火や不審者の侵入、ゴミなどの不法投棄
・建物の破損・倒壊、強風により屋根や外壁が飛散
・蜂の巣が作られたり、動物のすみかとなる
◇不適切な管理により他人に損害を与えた場合は、所有者などが責任を問われることがあります
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