■お鍋のおいしい季節!春菊の香りを楽しみましょう
春菊はお鍋のアクセントとして欠かせませんが、皆さんはどのような料理で味わっていますか。
春菊は地中海沿岸原産のキク科植物で、春になると黄色の花を咲かせますが、葉や茎を食べるので旬は冬です。栄養成分としては、抗酸化作用を持つβカロテンやビタミンC、骨の形成に必要なカルシウム、貧血予防に役立つ鉄分や葉酸などが含まれていますが、何といっても独特の香りの成分であるα-ピネンとペリルアルデヒトが特徴となっています。これらにはリラックス作用、胃腸の働きを整える、食欲を増進する効果があるといわれています。
葉の部分には、ポリフェノール類が含まれており、加熱のしすぎで苦みが強くなるため、調理する時には気をつけましょう。最近は、鍋料理だけでなく、サラダや炒め物など、レシピの幅も広がっています。栄養豊富な春菊をさまざまな料理にアレンジして、新たな魅力を発見してみてください。
東都大学 管理栄養学部 管理栄養学科 教授
佐藤典子(さとうのりこ)さん
■キレイ・元気を応援します! No.115
◇お正月の一家だんらんにお鍋をどうぞ 親子ちゃんこ鍋
[おすすめポイント]
・〆にご飯を入れて雑炊にできます
・一つの鍋でたんぱく質と野菜がたっぷりとれます
[栄養価(1人分)]
エネルギー 168kcal
たんぱく質 13.5g
脂質 7.8g
炭水化物 12.2g
塩分 1.9g
[材料(4人分)]
卵100g、豆腐100g、白菜200g、鶏もも肉100g、長ネギ100g、ニンジン50g、春菊50g、シイタケ60g、油揚げ30g、スープ(水600cc、鶏ガラスープの素小さじ4、酒小さじ4、みりん小さじ4、しょうゆ小さじ2、砂糖小さじ2)
[作り方]
(1)白菜は1cm幅に、長ネギは斜めに切り、春菊は茎の根元を切り落とし葉の長さを揃えるように切る。ニンジンは輪切りにし、型でくり抜く。
(2)油揚げは短冊切りにする。シイタケは軸をとり、四つ切りにする。
(3)豆腐と鶏肉は食べやすい大きさに切る。
(4)鍋にスープの材料を入れて火にかけ、春菊の葉以外の食材を加えて煮込む。
(5)鶏肉に火が通ったことを確認したら、溶き卵を回し入れ、春菊を加えてひと煮立ちさせて完成。
(レシピ作成:東都大学管理栄養学部、料理:管理栄養学部生 飯野凛子(いいのりこ)、高野沙月(こうのさづき))
ふかやの野菜をプラス1皿! 野菜でTUNAGU(つなぐ)明日の健康!
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