■冬の果実ミカンの魅力
冬の果物といえばミカンを思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。一般的にミカンといえば温州(うんしゅう)ミカンのことを指し、愛媛県や和歌山県、静岡県といった関東以南の地域が主な生産地として知られています。
温州ミカンには、食物繊維や抗酸化作用のあるビタミンCが多く含まれています。また、β(ベータ)-クリプトキサンチンという特有の成分も含まれています。β-クリプトキサンチンは、他のかんきつ類に比べ温州ミカンに圧倒的に多く含まれており、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAとして働くことに加えて、近年では発がん抑制作用、骨形成促進などの機能性が明らかになってきました。1日3個程度のミカンを食べれば、成人が1日に必要なビタミンCや、十分な量のβ-クリプトキサンチンが摂取できるといわれています。
手軽に手に取って食べやすく、体にうれしい成分が含まれているミカンで、これからの寒い時期を乗り切りましょう。
東都大学 管理栄養学部 管理栄養学科 准教授
高橋朝歌(たかはしあさか)さん
■キレイ・元気を応援します!No.126
◇寒い時期にぴったりのデザートです!
『ミカンのホットグラタン』
[おすすめポイント]
・ミカンの缶詰でも作れます
・食べきれないミカンの消費にもおすすめです
[栄養価(1人分)]
エネルギー:178kcal
たんぱく質:4.1g
脂質:10.4g
炭水化物:19.9g
塩分:0.1g
[材料(2人分)]
・ミカン2個
A
・クリームチーズ30g
・卵黄1個分
・砂糖大さじ1
・ヨーグルト小さじ2
・チョコレート10g
[作り方]
(1)ミカンの皮をむき、一口大に切る。チョコレートは小さく割っておく。
(2)ボウルにクリームチーズを入れ、やわらかくなったら、残りのAを入れてよく混ぜる。
(3)耐熱容器に(1)のミカンとチョコレートをバランスよく入れ、(2)をかける。
(4)200度に温めたオーブンで10分焼く。
(5)仕上げにヨーグルトをかけて完成。
(レシピ作成:東都大学管理栄養学部、料理:管理栄養学部生 浦野遥(うらのはるか)、小川(おがわ)さくら)
『ふかやの野菜をプラス1皿! 野菜でTUNAGU(つなぐ) 明日の健康!』
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