■特殊詐欺(さぎ)を防ぐ
深谷市の令和5年1~12月の特殊詐欺認知件数は23件、被害金額は4454万円となっており、前年に比べて増加しています。中でも多いのが、『オレオレ詐欺』と『還付金詐欺』の2つの手口で、特殊詐欺手口の約6割を占めています。
そして、埼玉県警の統計によると、特殊詐欺の被害者のうち、65歳以上のかたが87・1%と、高齢者に被害が集中しています。
市では、高齢者を狙った特殊詐欺や消費者被害を未然に防ぎ、高齢世帯の大切な財産を守るため、詐欺被害防止機能付き電話機を無償で貸与しています。
特殊詐欺や悪質商法の犯人は、犯行の形跡を残すことをとても嫌います。そこで、電話の着信時に『通話内容を録音する』旨の警告メッセージを残すことで、犯行を未然に防ぐ効果が期待できます。貸与の対象者や手続きなど詳しくは、自治振興課【電話】574-8597にお問い合わせください。
もちろん、この詐欺被害防止機能付き電話機だけで、特殊詐欺を完全に防ぐことはできません。『自分はだまされるはずがない』といった先入観を捨て、『詐欺かな』と疑う意識を持ち、少しでもおかしいと思ったら、家族など身近な人や警察に相談してください。
一方で、警察庁の統計によると、特殊詐欺の総検挙人員のうち、20歳未満が占める割合は17・6%で、被害者からお金などを受け取る『受け子』の5人に1人がこの年齢層であるなど、若い年齢層の人が特殊詐欺に加担しているというデータが示されています。
市では、警察などの関係機関と連携し、特殊詐欺の被害者や加害者にならないよう、注意喚起を行うとともに、安全安心なまちづくりを推進してまいります。
深谷市長 小島 進
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