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新紙幣あれこれ

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埼玉県深谷市

■福沢諭吉(ふくざわゆきち)と渋沢栄一
渋沢栄一が大蔵省に入って間もない1869年。西洋事情に詳しい福沢諭吉に、度量衡(どりょうこう)の改正について相談するため、栄一が福沢邸を訪れたことが2人の出会いのようです。
栄一が諭吉に抱いた第一印象はというと、〝変わった人〞。活躍の場も考えも異なる2人は、同時代を生きていましたが、それほど親しいという間柄ではなかったようです。
2人が親しくなったのは、1894年の日清戦争がきっかけと言われています。諭吉は文筆で訴え、栄一は企業から寄付金を募るなど、それぞれの強みを生かし慈善事業計画の達成に努めました。
後に栄一は、諭吉の人格に対して、大いなる敬意をもって評し、一方の諭吉も、栄一の生き方を尊敬するとともに、数々の努力に対し最大限の賛辞を贈りました。
また、2人は大隈重信(おおくましげのぶ)邸で将棋を指し合ったことがあるそうで、結果は栄一が勝利。諭吉は栄一を「商売人にしては割合強い」、栄一は諭吉を「ヘボ学者にしては強い」と、お互いにユーモアのあるコメントを残しています。
現在の1万円札と新1万円札の顔が、過去に将棋を指していたとは驚きです。
いよいよ、7月3日(水)には、新紙幣が発行され、1万円札の顔が変わります。
諭吉さん、1万円札の顔として長い間、お疲れさまでした。新1万円札も諭吉さんのように皆さんから愛される紙幣になりますように。

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