深谷市にゆかりがあり、市内外で活躍する個人や団体を紹介します。
◆『渋沢栄一翁が関わった企業 百社一首』を制作
埼玉工業大学 人間社会学部 本吉(もとよし)研究室4年生の皆さん
○前人未踏の手法で偉人の功績を商品化
『新紙幣の発行に向けて、新商品を開発して、渋沢栄一翁が500以上の企業に関わった功績を表現できないか?』そんな壮大なテーマに取り組み、百人一首ならぬ『百社一首』を商品化したのが、埼玉工業大学本吉研究室の皆さんです。
『百社一首』は、協力を得られた66社のロゴマークをあしらった『取り札』と、栄一翁との関係を表した『読み札』で、遊びながら栄一翁の功績が感じられる商品です。制作は、現存する186社をリストアップし、連絡先を調べ、企画書を1社ずつメールで送ることから始まりました。
制作において最も苦労したという、各企業にメールを送ったときのことを聞くと、「1通目を送信したときは、本当に緊張しました。」、「最初の返信で『完成を楽しみにしています。』と言って協力してくださる企業もあって嬉しかったですね。」などと、感慨深そうに話してくれました。
「各企業の栄一翁への思いと、新紙幣発行という話題性の相乗効果に、完成を後押しされたと思います。」と、今回、栄一翁への注目度を改めて感じたという皆さん。「利益は『ふっかちゃん子ども福祉基金』へ寄附します。幅広い世代に楽しんでもらいたいし、特に子どもたちには、栄一翁がたくさんの企業に関わっていたと知ってほしいですね。」と、完成した『百社一首』に期待を込めます。
『深谷を盛り上げよう』と取り組んだ学生たちの思いは、しっかりと形になり、賛同した企業の思いとともに地域へ還元されていきます。
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